世界の特許出願件数、06年は4.9%増、受付件数で米が40年ぶりトップ

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 世界知的所有権機関(WIPO)が7月31日発表した特許報告(2008年版)によると、06年の特許出願件数は世界全体で前年比4.9%増の176万件だった。32.1%増を記録した中国や韓国(6.6%増)など、主にアジア諸国の伸びが全体を牽引した。
 各国当局が受け付けた出願件数は米国が42万5,966件で首位に立ち、日本(40万8,674件)、中国(21万501件)、韓国(16万6,189件)、欧州(13万5,231件)と続いている。WIPOによると、米特許商標庁(USPTO)への出願件数が日本の特許庁への出願を上回ったのは1963年以来。これは米国が先発明主義から先願主義への移行を決めたことや、日本企業の間で進出先の当局に直接出願するケースが増えていることなどが背景と考えられる。
 一方、出願した企業または個人の国籍別では日本が51万4,047件でトップを維持。米国が39万815件で2位につけた。以下、韓国(17万2,709件)、ドイツ(13万806件)、中国(12万8,850件)と続き、上位5カ国からの出願件数が全体の76%を占めた。

(WIPO Press Release, July 31, 2008)

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