映画作品のTV放映、無許可の広告挿入に著作権侵害の判決

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 スウェーデンの最高裁判所は3月18日、テレビで映画作品を放映する際、制作者に無断で広告を挿入することは著作権侵害に当たるとする判決を言い渡した。民放テレビ局TV4を訴えていた映画監督のヴィルゴット・シェーマン氏とクレス・エリクソン氏の主張が全面的に認められた形。最高裁はTV4に対し、訴訟費用として両監督に30万クローナ(5万ドル)を支払うよう命じた。
 スウェーデンでは映画作品の放映にあたり、ほとんどのケースで制作側とテレビ局との契約にコマーシャル(CM)の挿入を認める条項が盛り込まれている。しかし、TV4はシェーマン氏とエリクソン氏から広告挿入の許可を得ておらず、今回の裁判では制作者の意思に関係なく無断でCMを流した点が違法とされた。
 判決文は「たとえCMがあるシーンと別のシーンの間に流れたとしても、それによって視聴者の関心が作品から宣伝に移り、監督の意図したシーン間の相互作用が損なわれることになる」と指摘。制作側の許可なく広告を挿入することは著作権の侵害に当たると結論づけた。

(BBC News, March 19, 2008)

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