LAIT NEWS

No.245:バックナンバー

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■LAIT News【Vol.245 2014/6/20号】<IT企業法務研究所>■

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1.LAIT活動報告
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LAITセミナーについてお知らせします。

■■最新の活動報告■■
「今世紀の条約動向とマラケシュ条約の意味~人権条約と著作権条約の交錯~」
は好評のうちに終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

■■7月の活動予定■■

演題:「ウルトラマン商品化権事件を考える」
講師: 円谷 英明(つぶらや ひであき)氏
     円谷プロダクション6代目社長
     円谷ドリームファクトリーを創設、中国で特撮番組制作
    上松 盛明(うえまつ もりあき)氏
     ユーエム株式会社 代表取締役社長
   大家 重夫(おおいえ しげお)氏
    元 文部省 文化庁著作権課長補佐、著作権調査官
   久留米大学名誉教授
    インタークロス IT企業法務研究所 客員研究員
概要: ウルトラマンの日本国以外の国における商品化権は、日本国の最高裁
2004年判決が、契約書は有効、権利はタイ人ソンポートにあるとし、
ソンポートから権利を承継したユーエム社がもつとした。 一方、タイ国
最高裁2008年判決は、契約書は偽造とし、ウルトラマンの日本国以外の
国における商品化権は、日本の円谷プロがもつとした。 円谷プロ6代目
英明社長は、「ウルトラマンが泣いている」を公表し、現在、円谷プロに
円谷英二一族の者はいないこと、中国進出が困難であったことなどを
述べている。
円谷英明氏の参加も得、海外におけるウルトラマンの権利について、
円谷プロとユーエム株式会社は、どのような関係にあるか。どうあるべきか
を考究する。
キャラクター、アニメ関係者、知的財産法の実務家、研究者の参加歓迎。
日時: 平成26年7月2日(水)午後2時00分~午後5時00分 
     [注]曜日・講義時間に変更あり
場所: 蚕糸会館6階 会議室
千代田区有楽町一丁目9番4号
    (JR有楽町駅 徒歩2分、東京メトロ日比谷線・千代田線・都営三田線
日比谷駅 徒歩2分)
参加費: 2,000円(税込)  [注]テキスト代1,000円を含む
定員: 70名 
申込:http://www.lait.jp/laitseminar.php?itemid=961

■■8月以降の活動予定■■

*9月と11月に下記セミナーを開催する予定です。(詳細は次号でご案内します)

演題:「職務発明と職務著作について」 [注]仮題  
日時: 平成26年9月 午後2時00分~午後5時00分 [注]開催日は未定

演題:「美術作家の著作権」 [注]仮題  
日時: 平成26年11月 午後2時00分~午後5時00分 [注]開催日は未定

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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。

■■IKEAがファンサイトに商標権侵害の警告書、
ドメイン名と引き換えに広告掲載を停止■■
●スウェーデンの大手家具チェーンIKEA(イケア)のファンサイト「IKEAhackers」の
運営者が、IKEA側の圧力でサイトへの広告掲載を停止することに合意したことが
明らかになった。IKEAはファンサイトのドメイン名「ikeahackers.net」が商標権の
侵害にあたるとして、3月に使用停止を求める警告書を送付。その後の話し合いで、
広告をいっさい掲載せず、純粋な非営利のサイトとして運営することを条件に、
引き続きドメイン名の使用が認められたという。
 IKEAhackersはマレーシア在住の女性ブロガーJules Yap氏が2006年に
立ち上げたサイトで、IKEAの家具を個々のライフスタイルに合わせてカスタマイズ
するためのさまざまなアイデアを写真付きで紹介している。同サイトは世界各地の
熱心なIKEAファンの支持を得て巨大コミュニティに成長し、Yap氏はサイトの保守・
管理に必要な費用を捻出するため、数年前から広告を掲載して運営費に
充てていた。
 IKEAはこれに対し、ファンサイトがIKEAのブランド名やイメージを土台に
成り立っている以上、広告収入を目的とするドメイン名の無断使用を認めることは
できないと主張。速やかに使用を停止しない場合、商標権侵害で法的措置を
講じると警告していた。
 Yap氏はIKEA側との話し合いで、IKEAhackersはIKEA製品の魅力を伝えるための
純粋なファンサイトで、広告掲載はあくまでもサイトの運営費を賄う手段にすぎない
と主張。しかし、「巨大企業と法廷で争うための十分な資金を確保できない」ため、
最終的にドメイン名およびサイトの維持と引き換えに広告を排除することで合意
した。6月23日が広告掲載の停止期限となっている。
 Yap氏は「自分は企業ではなく一個人で、明らかにIKEAの側に立つブロガーだ。
過去8年間にIKEAhackersが大きく成長し、それに伴いサイト管理の手間と時間が
膨大になったため、広告収入で運営費を確保しようとしただけだ。一方的に
警告書が送られてきたことに深く傷ついた」と述べ、IKEAの対応を批判している。
 一方、IKEAの広報担当は英BBCの取材に対し、「当社は顧客に対して大きな
責任を負っており、IKEAに対する信頼を裏切らないようにする義務がある。多くの
消費者はどのサイトがIKEAと実際に関係があるか知りたがっている。営利目的で
他社がIKEAの名前を使用すれば、消費者に混乱を与え、IKEAの権利が
損なわれることになる」とコメントしている。
(Marketing Magazine, June 17, 2014 他)

(庵研究員著)

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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
詳細の横のURLをクリックすることで記事全文を示したページにアクセス
できます。

■■情報セキュリティ法務関連政府・団体の動向■■

●6月4日、情報処理推進機構が「ウェブ閲覧やファームウェア更新での
ウイルス感染に注意」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20140604-webkaizan.html

●6月6日、情報処理推進機構が『「OpenSSL」における Change Cipher Spec
メッセージ処理の脆弱性対策について(JVN#61247051)』を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20140606-jvn.html

●6月6日、日本ネットワークセキュリティ協会が「2013年度 情報セキュリティ
市場調査報告書」を公表
詳細:http://www.jnsa.org/result/2014/surv_mrk/index.html
(注:PDFファイル有り)

●6月9日、日本ネットワークセキュリティ協会が「2013年度 情報セキュリティ
対策マップ検討WG 活動報告書」を公表
詳細:http://www.jnsa.org/result/2014/std_map/index.html
(注:PDFファイル有り)

●6月11日、情報処理推進機構が「Microsoft 製品の脆弱性対策について
(2014年6月)」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20140611-ms.html

●6月11日、情報処理推進機構が「Adobe Flash Player の脆弱性対策について
(APSB14-16)(CVE-2014-0531等)」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20140611- adobeflashplayer.html

■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■

●6月12日、日本音楽著作権協会が「九州管区内8県警察が著作権法違反
事件の一斉集中取締りを実施 JASRACの管理著作物の違法アップロードに
ついては5名を検挙」を公表
詳細:http://www.jasrac.or.jp/release/14/06_1.html

■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■

●6月10日、特許庁が「インドネシア知的財産権総局ラムリ総局長がJPOを
訪問しました」を公表
詳細:http://www.jpo.go.jp/shoukai/soshiki /photo_gallery2014061001.htm

●6月17日、特許庁が「マレーシア知的財産公社と今後の協力に関する意見交換
を行いました」を公表
詳細:http://www.jpo.go.jp/shoukai/soshiki /photo_gallery2014061701.htm

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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
詳細の横のURLをクリックすることでセミナー詳細情報を示したページに
アクセスできます。

■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■

演題:安信簡情報環境シンポジウム
日時:平成26年7月9日
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.jipdec.or.jp/project/anshinkan/event/20140709.html

■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■

演題:電子出版のための著作権基本講座 第2回
「著作権制度と契約実務のポイント」
日時:平成26年6月25日
主催:日本電子出版協会
詳細:http://info.jepa.or.jp/seminar/20140618

演題:デジタル時代の新たな著作権法
著作権とイノベーションの調和は可能か?
―米、EU、英、豪の最新動向―
日時:平成26年6月30日
主催:ソフトウェア情報センター
詳細:http://www.softic.or.jp/seminar/140630/index.htm

演題:判例ゼミ2014
  アップル対サムスン知財高裁大合議判決(2014.5.16)
日時:平成26年7月3日
主催:ソフトウェア情報センター
詳細:http://www.softic.or.jp/semi/index.html

演題:CRIC著作権シンポジウム2014
  「ネット?著作権」-日本の文化発信のための最適ルールとは-
日時:平成26年7月9日
主催:著作権情報センター
詳細:http://www.cric.or.jp/index_doc/20140709symposium.pdf
(注:PDFファイル)

演題:辞書鼎談「紙の辞書はもういらない?」
日時:平成26年7月16日
主催:日本電子出版協会
詳細:http://info.jepa.or.jp/seminar/20140716

演題:2014年7月著作権研究会
「報酬請求権制度に関する検討ークラウドと私的複製補償金、
電子書籍と公貸権、美術の著作物の追及権等ー」
日時:平成26年7月23日
主催:著作権情報センター
詳細:http://www.cric.or.jp/seminar/index.html#sem201407

演題:判例ゼミ2014
Kirtsaeng事件最高裁判決(2013.3.19)、ReDigi事件地裁判決(2013.3.30)
日時:平成26年7月24日
主催:ソフトウェア情報センター
詳細:http://www.softic.or.jp/semi/index.html

■■産業財産権法務関連セミナー情報■■

演題:平成26年度 初心者向け知的財産権制度説明会
日時:平成26年6月~10月 (全国47都道府県で開催)
主催:発明推進協会
詳細:http://www.jiii.or.jp/h26_shoshinsha/

演題:最新の制度改正を反映-海外の特許制度と実務上の留意点
  (米国・欧州(EPC)・中国)
日時:平成26年6月26日
主催:発明推進協会
詳細:http://www.jiii.or.jp/kenshu/h26/0626.pdf
(注:PDFファイル)

演題:3Dプリンタ技術の新潮流
   ~温故知新で知財とともに次世代ビジネスに挑む~
日時:平成26年6月28日
主催:日本弁理士会近畿支部
詳細:http://www.kjpaa.jp/seminar/35171.html

演題:これだけは押さえておきたい!! 著作権の基礎知識
日時:平成26年7月1日
主催:東京都中小企業振興公社
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2014 /260701chosaku.html

演題:ソフトウェアの特許セミナー
日時:平成26年7月14日
主催:東京都中小企業振興公社
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2014 /260714software.html

演題:AIPPI・JAPANセミナー
大胆なグローバル特許出願手続の提案と米国特許制度の最新情報
日時:平成26年7月16日
主催:日本国際知的財産保護協会
詳細:http://www.aippi.or.jp/seminar/view/1677

演題:知財研セミナー 「企業の営業秘密が危ない!!」
~企業における課題と法的措置について~
日時:平成26年7月18日
主催:知的財産研究所
詳細:http://www.iip.or.jp/seminar/140718.html

*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。
リンク先のコンテンツの内容・著作権等に関しては、各リンク先に
お問い合わせください。
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5.事務局からの連絡
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●次号は、2014年7月7日頃発行の予定です。
●ご意見、ご要望は事務局までどうぞお寄せください。
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【発行元】
IT企業法務研究所
(Legal Affairs on Information Technology Institute:LAIT)
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【お問合せ先】 IT企業法務研究所 事務局
          (株式会社インタークロス)
          東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館8F
           TEL:03-6256-0566
           FAX:03-6256-0568
          Email:webmaster@lait.jp
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