J&Jが米赤十字社を提訴(「赤十字」の商標使用めぐり対立)

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 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は8日、同社がロゴとして使用している赤い十字のマークを米赤十字社が第3者にライセンス供与しているのは商標権侵害に当たるとして、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に訴えを起こした。J&Jは一般商品への赤十字マークの使用禁止や損害賠償を求めている。
 J&Jによると、同社は1887年から赤十字マークを使用している。一方、米赤十字社はJ&Jとの合意に基づき、非営利の救援活動にのみ同様のマークを使用することが認められているが、最近、第3者との間で乳児用手袋、爪切り、歯ブラシなどの商品に赤十字マークの使用を認めるライセンス契約を結んだことが発覚。J&J側は商標使用に関する双方の合意に違反する行為だと主張している。
 赤十字社側は訴えに対し、過去100年以上にわたってJ&Jと赤十字マークを共用してきた実績を強調。法廷で徹底的に争う姿勢を見せている。

(Managing Intellectual Property, August 13, 2007)

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