著作権に関する映画やスポーツの警告表示は「行き過ぎ」、CCIAがFTCに苦情

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GoogleやMicrosoftなど情報通信関連企業が加盟する業界団体Computer&Communications Industry Association(CCIA)は1日、スポーツ団体や大手メディアグループが不当に著作権を主張しているとして、米連邦取引委員会(FTC)に苦情を申し立てたと発表した。CCIAは映画やDVDの冒頭に表示されたり、スポーツの試合開始前にアナウンスされる著作権についての警告は明らかに行き過ぎており、合法的なコンテンツの使用を妨げていると主張。FTCに対し、関連する団体や企業にこうした警告文の使用を禁止すると共に、消費者に正当な権利行使を啓蒙するためのキャンペーンの実施を命じるよう要求している。
 苦情申し立ての対象となったのは米大リーグ機構(MLB)、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)、NBC Universal、DreamWorksなど。CCIAは声明で、これらの企業や団体は「脅迫的なメッセージを利用して不当に権利を主張し、長期にわたって消費者を欺いてきた」と指摘。「著作物の扱いについて合法的な利用と違法な利用の線引きをするのは、著作権者ではなく消費者だ」と強調している。
 今回の動きに対し、NBC Universalは「当社の映画の警告表示に非合法的、不誠実、不正確な内容は盛り込まれておらず、長年にわたって受け入れられてきた法的基準を順守している」と反論している。MLBはコメントを拒否している。

(Associated Press, August 1, 2007 )

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