ヨガの特許・商標登録(インド政府が米に不当と抗議手続き)

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インド政府はヨガのポーズや関連商品が米国で特許や商標登録されているのは営利を目的とする伝統的知識の乱用で知的財産権の侵害にあたるとして、在米インド大使館などに米側への抗議手続きに入るよう指示した。
 米特許商標庁(USPTO)はヨガのポーズやアクセサリーなどの関連商品に対し、これまでに150件の著作権、134件の特許権、2,315件の商標権を付与している。
 インド政府高官によると、ヨガや伝統医療を管轄する保健・社会・福祉省の担当部局の指示ですでに商工省が米通商代表に抗議文を送付する準備を進めているほか、ワシントンのインド大使館もUSPTOへの抗議準備に入った。同高官は地元紙の取材に対し、ヨガのポーズや呼吸法、精神統一を組み合わせた「クリヤ」と呼ばれる瞑想スタイルは数千年前からインドに伝わる伝統文化であり、既に広く知られている手法などを特許保護の対象とすることはできないと指摘している。

 (Hindustan Times, May 30, 2007)

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