ISPが著作権侵害のターゲットに、国際レコード産業連盟が法的措置を示唆

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国際レコード産業連盟(IFPI)は17日に公表した最新リポートの中で、違法ダウンロードによる著作権侵害に歯止めをかけるため、今後は個人ユーザーの違法行為を放置しているインターネット接続業者(ISP)に対しても取り締まりを強化する方針を明らかにした。
IFPIによると、昨年は世界18カ国で違法に音楽ファイルをアップロードしたユーザー約1万人に対して法的措置がとられ、海賊行為の抑制に一定の効果があった。
しかしJohn Kennedy会長は、著作権侵害を防ぐには個人ユーザーの違法行為を取り締まるだけでは不十分で、デジタル音楽業界の「門番」であるISPの協力が不可欠と強調。「悪質なオペレーターを追放すべき時がきた」と述べ、音楽ファイルのアップロードを続けているユーザーなどに対してISPが適切な措置を講じない場合は法的措置を検討すると警告した。
一方、リポートによると、デジタル音楽の売上高は2006年に世界全体で20億ドルに達し、前年の11億ドルに比べてほぼ2倍に拡大した。音楽市場全体に占める比率は現在およそ10%だが、IFPIは2010年までにこの割合が少なくとも4分の1に拡大すると予測している。

(Managing Intellectual Property, January 17, 2007)

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