国立メディア芸術総合センター(仮)について意見

棚野正士備忘録

IT企業法務研究所代表研究員 棚野正士 (この意見は「国立メディア芸術総合センター(仮)」に関する文化庁のアイデア募集に応じて、09.7.13提出したものである。)

  1. 国立メディア芸術総合センター(仮)は2002年からの「知的財産立国」という国家戦略に添うものであり、それを推進することが国と国民の利益に役立つと考えるものであり、是非実現して頂きたいと考えます。
  2. 但し、巨大センターを東京に一つ創るのではなく、地方分権が提唱されている今、次のように考えることは出来ないでしょうか。
    1. センターは、マンガ、アニメーション、CGアート、ゲームなどメディア芸術全般を対象とするとされていますが、それをマンガとその他メディア芸術に分けて、マンガは地方にセンターを置き、その他は東京に置くと如何でしょうか。
    2. マンガに関しては、西日本と東日本にセンターを置き、西日本はマンガ王国の高知、東日本は同じくマンガ王国の新潟(出来れば文化的伝統がある佐渡)に設置するとどうでしょうか。名称は例えば「国立漫画館」(仮)として、性格は決してローカルなものではなく、国際的かつ高次元なものにすると良いと思います。
    3. 高知に関しては、現在、高知市の中心地である「はりまや橋」に高知西武百貨店跡地3,920平方メートルが売り出されています(2009.6.11付高知新聞(夕刊)参照)。これを利用するとどうでしょうか。
    4. 前項の利用について、私は別記意見を高知新聞に投稿しましたので、具体的イメージはそれを参考にしてください。
  3. 要は、設置場所は西日本、東京、東日本の三つの地方とし、西日本と東日本は漫画に特化し、東京はその他メディア芸術全般を対象とするとどうでしょうか。

以上

(別記:高知新聞「声ひろば」2009.7.10掲載)

国立漫画館を高知へ

棚野正士 71 研究職 (東京都東久留米市金山町=南国市出身) 編注・高知新聞:声ひろば

 6月11日付高知新聞(夕刊)に「高知西武跡売却へ」の記事が出ていた。播磨屋橋は高知市あるいは高知県にとって、大切な”へそ”に当たる地点であり、高知のブランド力を支える重要ポイントである。

 今、国は補正予算117億円で「国立メディア芸術総合センター」を造ろうとしている。漫画、アニメ、ゲーム、メディアアートなどのメディア芸術を対象とする国立の新しい美術館であるが、これには「国営マンガ喫茶」などと批判が出ている。

 議論、批判が噴出している状況に乗じて117億円の一部を高知に誘導して、漫画に特化した国際的な美術館を、播磨屋橋交差点の一角である高知西武跡に造ることはできないか。単なるコンクリートの建物ではなく、森をつくり、木造の町屋風の建築群を造り、漫画家とその作品の展示や研究、漫画に関する多次元の調査・ 研究、あるいは養成機関などを置くとどうか。

 なぜ高知かという問題が出れば、西日本の拠点として漫画天国・高知に置くと考えれば良い。もしかして、東日本の漫画天国・新潟にも置いて良い。新高梨の縁である。なにも、東京だけにある必要はない。

以上

2009.7.13 文化庁へ提出(メールで送信) 意見提出者:棚野正士(たなの まさし)男、71歳 職業:IT企業法務研究所代表研究員(URL:www.lait.jp) 住所:101-0047 千代田区内神田2-2-6 田中ビル IT企業法務研究所 電話:5207-5102/090-7941-8876 Eメール:tanano@lait.jp

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