LAIT NEWS

No.069:バックナンバー

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■LAIT News【Vol.69 2007/02/20号】

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1.LAIT活動報告
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■■最新の活動報告■■
「コンテンツ流通にCCライセンスはどう利用できるか〜著作権の現代的課題と
クリエイティブ・コモンズが果たす役割」は、好評のうちに終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

■■今後の活動予定■■
演題:「成熟社会とエンタテインメント産業」
講師:品田 英雄 (しなだ ひでお) 氏
    日経BP社編集委員
日時:平成19年3月1日(水)午後2時〜午後4時
場所:虎ノ門フォーラム(虎ノ門琴平タワー22階)
申込:http://www.lait.jp/seminar/feb2007.php
*協賛:三好内外国特許事務所

演題:「放送映像コンテンツのマルチユースと海外市場の開拓」
講師:松田 政行 (まつだ まさゆき) 氏
    青山学院大学法科大学院教授
    弁護士
日時:平成19年3月29日(木)午後2時〜午後4時
場所:虎ノ門フォーラム(虎ノ門琴平タワー22階)
申込:http://www.lait.jp/seminar/mar2007.php
*協賛:三好内外国特許事務所

*日時は、変更になる場合がございますので、ご了承ください。

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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。

■■Googleがベルギーで再び敗訴(ニュースサイトへの無断記事掲載で)■■
●米Googleによるニュースサイトへの記事の無断掲載をめぐる訴訟で、
ベルギーの裁判所は13日、同社に記事の掲載を禁止する判決を言い渡した。
違反した場合、Googleは1日あたり2万5,000ユーロの罰金を科される。
 同案件はベルギーで発行されているフランス語とドイツ語新聞の著作権を
管理する「Copiepresse」が訴えていたもの。Copiepresseは各紙のウェブサイトで無料購読できる期間を過ぎた記事がGoogleのニュースサイトに掲載されるケースなどを問題視している。第一審裁判所は昨年9月、Googleに記事の掲載を禁止する判決を下し、従わない場合は1日あたり100万ユーロの罰金を科すとした。
 Googleはこれに対し、掲載しているのは新聞記事の抜粋であり著作権侵害には
あたらないと反論。異議申立てを受けて再審理が行われていた。
 Googleに対してはAFP通信が米国で同様の訴訟を起こしている。
 (Reuters, February 14, 2007)

■■スターリン像は芸術作品?(リトアニアのテーマパークで著作権論争)■■
●旧ソ連時代に制作されたレーニンやスターリンの像は芸術作品として著作権保護の対象となり得るか――「スターリン・ワールド」と呼ばれるリトアニアのテーマパークでこんな論争が起きている。
 2001年にオープンしたこのテーマパーク「Grutas Park」には、ソ連崩壊に伴いリトアニアや近隣諸国で撤去された多数のレーニンやスターリンの像などが展示されているが、リトアニア著作権保護協会がこれらの像の制作に携わった7人の彫刻家の権利を代表して、テーマパークのオーナーに対し入場料収入の6%を支払うよう求めている。協会は展示物だけでなく、園内で毎日流される旧ソ連国歌も著作権保護の対象となり、著作権使用料の支払い義務が生じると主張している。
 これに対し、およそ200万ドルを投じてテーマパークを建設したリトアニアの富豪ViliumasMalinauskas氏は、圧政下で一般市民を恐怖に陥れたスターリン像などはとうてい芸術作品とは認められず、支配勢力の委託で半強制的に制作された作品は著作権保護の対象にならないと反論。「ロシアやその他の旧ソ連圏の国から集めた作品も展示しているが、著作権使用料を要求してくる国など他にはない」と強調している。著作権保護協会の要求に対抗するため、テーマパークでは現在、園内放送が全面的に中止され、7人が制作に関わった作品はすべて黒いビニール袋で覆われている。
 (Associated Press, February 14, 2007)

■■「プーさん」裁判でDisney側が敗訴(商品化の独占構想が暗礁に)■■
●米Walt Disneyの人気キャラクター「くまのプーさん」の挿絵作家の孫がDisneyの支援を受け、プーさんの著作権を管理する米企業を相手取って版権や商品化権の返還を求めた裁判で、カリフォルニア州の連邦地裁は16日、原告の訴えを棄却した。原作者の孫による同様の訴訟でも連邦最高裁が原告の訴えを退けており、原作者と挿絵作家の一族にいったん権利を戻したうえで商品化に関する独占契約を結ぶというDisneyの構想は大きく後退した。
 勝訴したのは1930年に原作者のA.A.ミルンから北米でのキャラクター使用権を取得した故ステファン・スレシンジャー氏の関連会社。ディズニーは1961年にスレジンジャー氏と原作者の遺族との間でプーさんのキャラクターを使用するためのライセンス契約を結んだが、スレジンジャー家は著作権使用料が少なすぎるとして91年にディズニーを提訴。その後、2002年に原作者と挿絵作家の遺族が商品化権などの回復を求めて訴えを起こし、ディズニーは訴訟費用を負担するなど原告側を全面的に支援。しかし、スレシンジャー家は1983年に原作者らの遺族との間でライセンス契約を更新しており、裁判所は契約を破棄することはできないと結論づけた。
 (Bloomberg, February 16, 2007)

(庵研究員著)

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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
詳細の横のURLをクリックすることで記事全文を示したページに
アクセスできます。

■■情報セキュリティ法務関連政府・団体の動向■■

●2月5日、総務省が、「放送受信者等の個人情報の保護に関する指針」の一部
改正案を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070205_1.html

■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■

●2月6日、YouTube社代表らが来日し、23の著作権関係権利者の団体・事業者と
著作権侵害防止策を協議。
詳細:http://www.riaj.or.jp/release/2007/pr070206.html

●2月14日、総務省が、「通信産業の業況見通し 平成19年1月「通信産業動態調査」の結果(速報)」を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/pressrelease/joho_press.html

■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■

●2月13日、経済産業省が、「意匠審査基準の改正案」を公表。
詳細:
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=630207001&OBJCD=&GROUP=

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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
詳細の横のURLをクリックすることで、セミナー詳細情報を示したページに
アクセスできます。

■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■

日時:平成19年2月27日
主催:NPO日本セキュリティ監査協会他
演題:情報セキュリティ人材育成セミナー
詳細:http://www.jasa.jp/seminar/edu-seminar070227.html

日時:平成19年3月17,18日
主催:NPOネットワークリスクマネジメント協会
演題:第5回自治体業務知識研修
詳細:http://www.nra-npo.jp/training/skillset/2006/regist/index.html

■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■

日時:平成19年2月23日
主催:(財)デジタルコンテンツ協会
演題:2007年のコンテンツ市場を展望
詳細:http://www.dcaj.org/contents/frame01.html

日時:平成19年3月4日他
主催:公正取引委員会
演題:コンテンツ取引に係る下請法講習会
詳細:https://www.jftc.go.jp/sitauke/sitaukeform.html

日時:平成19年3月16日
主催:(社)著作権情報センター
演題:著作権法32条1項の「引用」法理の現代的意義
詳細:http://www.cric.or.jp/seminar/seminar.html

日時:平成19年3月23日
主催:(財)ソフトウェア情報センター 
演題:ソフトウェアADRセミナー    
詳細:http://www.softic.or.jp/seminar/2007-ADR

日時:平成19年6月22日他
主催:(社)音楽出版社協会
演題:2007年度音楽著作権管理者養成講座
詳細:http://www.mpaj.or.jp/about/work/item03_01a.html

■■産業財産権法務関連セミナー情報■■

日時:平成19年2月21,28日
主催:(社)発明協会
演題:特許調査実務講座〜共通コース〜
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070214_0306

日時:平成19年3月1,8,15,22,29日
主催:日本弁理士会
演題:知財ビジネスアカデミー「米国における知財活用戦略」
詳細:http://www.jpaa.or.jp/ipba/ipba_document/ipba2006boshu_20061226.pdf

日時:平成19年2月26日,3月5日
主催:東京都知的財産総合センター
演題:書いてみよう特許明細書!(経験者向け)〜特許発明
提案書のまとめ方セミナー(機械編)〜
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/kikai.html

日時:平成19年2月27日
主催:日本弁理士会
演題:知財ビジネスアカデミー(技術経営)
詳細:http://www.jpaa.or.jp/ipba/ipba_document/ipba2006boshu_20060928.pdf

日時:平成19年2月23日
主催:(財)知的財産研究所
演題:招聘研究員報告会
詳細:http://www.iip.or.jp/

日時:平成19年2月26日
主催:特許庁
演題:模倣品対策
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070226

日時:平成19年2月26日
主催:特許庁他
演題:中小企業における知的財産戦略シンポジウム2007
〜知財は未来への羅針盤〜
詳細:http://www.smet.jp/chizai/

日時:平成19年3月1,8日
主催:(社)発明協会
演題:アジアにおける知的財産権制度の概要〜中国編・韓国編〜
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070301_08

日時:平成19年3月2日
主催:(社)発明協会
演題:意匠の戦略的活用
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070302

日時:平成19年3月3日
主催:早稲田大学
演題:国際知的財産権紛争処理シンポジウム
詳細:http://www.21coe-win-cls.org/project/activity.php?gid=10052

日時:平成19年3月5日
主催:(社)日本国際知的財産保護協会
演題:特許制度の国際調和
詳細:http://www.aippi.or.jp/

日時:平成19年3月6,13,20日
主催:(社)発明協会
演題:特許調査実務講座〜化学コース〜
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070214_0306

日時:平成19年3月7日
主催:(社)発明協会
演題:アセアン諸国における知的財産権制度の概要
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070307

日時:平成19年3月9日
主催:(社)発明協会
演題:知財訴訟における経営としての対応
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070309

日時:平成19年3月12,13日
主催:(社)発明協会
演題:特許権侵害訴訟講座(東京)
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070201_0312

日時:平成19年3月14〜15日
主催:(社)発明協会
演題:コンピュータ・ソフトウエア関連発明の特許出願と権利行使
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070314_15

日時:平成19年3月28日
主催:日本知的財産仲裁センター
演題:技術標準必須判定の実際−その国際化と最近の動向を知る−
詳細:http://www.ip-adr.gr.jp/symposium20070328.html

日時:平成19年4月3日〜5月30日
主催:(独)工業所有権情報・研修館
演題:平成19年度調査業務実施者育成研修(第1回)
詳細:http://www.ncipi.go.jp/jinzai/searcher/19kenshu1.html

日時:平成19年4月12日
主催:(社)発明協会
演題:知的財産権入門講座
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070412

日時:平成19年4月26〜27日他
主催:(社)発明協会
演題:知的財産権基礎講座
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070426_27_0524_25

*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。リンク先のコンテンツの内容・
著作権等に関しては、各リンク先にお問い合わせください。

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■次号は3月5日頃に発行の予定です。
■ご意見、ご要望は事務局までお寄せください。
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