LAIT NEWS

No.229:バックナンバー

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■LAIT News【Vol.229 2013/10/21号】

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1.LAIT活動報告
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LAITセミナーについてお知らせします。

■■最新の活動報告■■
「議論のある文化政策・ベルリンにできるフンボルトフォーラム」は好評のうちに
終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

■■11月の活動予定■■

演題: 「今世紀の条約動向とマラケシュ条約の意味
〜人権条約と著作権条約の交錯〜」
講師: 上原 伸一氏
国士舘大学知財大学院 客員教授
概要: 1996年のWCT、WPPT成立後、2000年の視聴覚実演の保護に関する
条約の外交会議失敗を経て15年半に亘り著作権関係の条約が全く成立
しない状態が続いた。ところが、昨年6月北京条約が、今年6月マラケシュ
条約が相次いで成立した。突然の条約ラッシュの背後にはどのような
流れがあったのか。それぞれの条約の簡単な歴史と現在のWIPOでの
状態を紹介して、その背景事情を探る。
マラケシュ条約は著作権関係の条約としては極めて異例なものであり、
今後の条約のあり方に大きな変化をもたらすかもしれないものである。
しかし、日本では本条約への関心は高いとはいえず、成立時にも殆ど
ニュースとしても扱われなかった。
  視覚障害者・読書障害者のための著作権の権利の制限と例外の条約と
して検討され成立したマラケシュ条約は、その本質として人権条約としての
面を強く持っている。実際、外交会議終盤では、「この重要な人権条約が
・・・」 という発言が各国のみならず、ガリWIPO事務局長からもあった。
一方、権利の制限と例外のみを定める条約というのは、少なくとも著作権の
世界では初めてのものである。マラケシュ条約の論議の過程と内容を紹介
して、この条約の意味と問題点を検討する。あまり内容に馴染みのない方も
おられると思われるので、出席申し込みの方には事前にマラケシュ条約
(日英対訳)をメールでお送りして、あらかじめ目を通した上で
出席頂ければと考えている。
日時: 平成25年11月14日(木)午後2時00分〜午後4時00分
場所: 蚕糸会館6階 第二会議室
千代田区有楽町一丁目9番4号
    (JR有楽町駅 徒歩2分、東京メトロ日比谷線・千代田線・都営三田線
日比谷駅 徒歩2分)
参加費: 無料
申込: http://www.lait.jp/laitseminar.php?itemid=909

[補] 参加費は通常3,000円ですが、今回は無料としています。
   但し、定員は先着20名とします。

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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。

■■オランダで実演家・レコード製作者の権利の保護期間が70年に、
EU指令に沿って法改正■■
●オランダ議会上院は16日、実演家およびレコード製作者の著作権・著作隣接権
の保護期間を現在の50年から70年に延長する法案を賛成多数で可決した。法案
は9月に下院を通過しているため、国王の署名を経て成立する。
 今回の法改正は、EU閣僚理事会が2011年9月に採択した「著作権・著作隣接権
の保護期間に関する新指令(2011/77/EU)」に沿ったもの。EU加盟国は新指令に
基づいて2年以内に国内法を整備することが義務づけられていた。
 EUの新指令は2006年に制定された著作権・著作隣接権指令(2006/116/EC)を
改正したもので、歌手や演奏家、レコード会社などに与えられる権利の保護期間
を、従来の実演またはレコードやCDの発行後50年から70年に延長することを柱と
する内容。多くの実演家が晩年に深刻な収入減に直面している現状を踏まえ、
すでに死後70年となっている作詞家や作曲家などの著作権保護期間に近づける
のが狙いだ。
 新指令はこのほか、契約時などに実演にかかる権利をレコード会社に譲渡した
実演家が新制度の恩恵を受けられるようにするため
◆レコード会社にCDやレコードを販売する意思がない場合、実演家がレコード
会社に譲渡した権利を回復し、自ら販売することを認める
◆実演家とレコード会社の双方に販売の意思がない場合、著作隣接権は消滅し、
パブリックドメインとなる---などを規定している。オランダの新法にもこれらの
ルールが盛り込まれた。
(Future of Copyright, October 16, 2013 他)

(庵研究員著)

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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
詳細の横のURLをクリックすることで記事全文を示したページにアクセスできます。

■■情報セキュリティ法務関連政府・団体の動向■■

●10月8日、情報処理推進機構が『サイバーセキュリティ注意喚起サービス「icat」
の公開 (2013年10月8日更新 情報配信の機能を追加したバージョンをリリース)』
を公開 
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/vuln/icat.html
(注:PDFファイル有り)

●10月11日、総務省が『第6回「日・ASEAN情報セキュリティ政策会議」の結果』を
公表
詳細:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000060.html

●10月18日、情報処理推進機構が「脆弱性対策情報データベースJVN iPediaの
登録状況 [2013年第3四半期(7月〜9月)]」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/about/press/20131018.html
(注:PDFファイル有り)

■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■

●10月7日、日本音楽著作権協会が『ファイル共有ソフト「Cabos」を用いた
著作権侵害 音楽ファイルの違法アップロード者を送致』を公表
詳細:http://www.jasrac.or.jp/release/13/10_1.html

●10月9日、電子情報技術産業協会が『「ITを活用した経営に対する日米企業の
相違分析」調査結果の公表について』を公表
詳細:http://www.jeita.or.jp/japanese/

●10月11日、日本映像ソフト協会が「日本映像ソフト協会会報 No.160」を公開
詳細:http://www.jva-net.or.jp/bulletin/data/jva-repo_160.pdf
(注:PDFファイル)

■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■

*特にございません。

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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
詳細の横のURLをクリックすることでセミナー詳細情報を示したページにアクセス
できます。

■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■

演題:情報セキュリティ対策
中小企業向け指導者育成セミナー
日時:平成25年9月24日〜12月13日(全国各会場、一部会場は満席)
主催:日本ネットワークセキュリティ協会
詳細:http://www.jnsa.org/ikusei/seminar/

演題:制御システムセキュリティに関する説明会
日時:平成25年10月28日
主催:経済産業省
詳細:http://www.isms.jipdec.or.jp/seminar/csms/CSMS201310.html

演題:IPA情報セキュリティセミナー
日時:平成25年11月5日、12日(東京)、25日(神奈川)、27日(長野)
主催:情報処理推進機構
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/seminar/isec-semi/index.html

演題:CCRA/ICCC報告会
〜セキュリティ評価基準(CC)活用の改革について〜 
日時:平成25年11月14日
主催:情報処理推進機構
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/jisec/seminar/ccra_iccc_20131114.html

■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■

演題:ITSMS適合性評価制度に関する説明会
日時:平成25年10月30日
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.isms.jipdec.or.jp/seminar/201310index.html

演題:メディアリテラシー・シンポジウムを開催
日時:平成25年11月7日
主催:日本民間放送連盟
詳細:http://www.j-ba.or.jp/category/topics/jba101270

演題:2013年度第26回公開シンポジウム
「個人情報の共用とシステム監査」
〜共通番号(マイナンバー)の活用への考察〜
日時:平成25年11月8日
主催:システム監査学会
詳細:http://www.sysaudit.gr.jp/sympo/26_symposium.html

演題:大阪パテントセミナー (応用編) 第2回
裁判例に見る著作権侵害・非侵害の分かれ道 
〜表現物の類否はどのようになされるか〜
日時:平成25年11月9日
主催:日本弁理士会 近畿支部
詳細:http://www.kjpaa.jp/ipsa/seminarinfo/patentseminar

演題:第7回JPSフォトフォーラム「なぜ、写真を撮るのか」
日時:平成25年11月9日
主催:日本写真家協会、朝日新聞出版
詳細:http://www.jps.gr.jp/events/other/index.html

演題:奈良パテントセミナー
「著作権」 
日時:平成25年11月16日
主催:日本弁理士会 近畿支部
詳細:http://www.kjpaa.jp/ipsa/seminarinfo/patentseminar

演題:11月著作権研究会
「著作権侵害と民事的救済・刑事罰―侵害訴訟実務を巡る諸問題」
日時:平成25年11月20日
主催:著作権情報センター
詳細:http://www.cric.or.jp/seminar/index.html#sem201311

演題:Internet Week 2013
「荒ぶるインターネットを乗りこなす」
日時:平成25年11月26日〜29日
主催:日本ネットワークインフォメーションセンター
詳細:https://internetweek.jp/

■■産業財産権法務関連セミナー情報■■

演題:知的財産セミナー
日時:平成25年10月25日(千葉、神奈川)、
11月16日(東京)
主催:特許庁
詳細:http://www.jpaa-kanto.jp/consuls/seminars/2013

演題:「ピン!と感じる知的財産の活用とリスク」
日時:平成25年10月25日(岐阜)、29日(大阪)、
11月21日(静岡)、28日(大分)、12月4日(茨城)、11日(奈良)
主催:工業所有権情報・研修館
詳細:http://www.inpit.go.jp/katsuyo/gippd/kouza/kouza00036.html

演題:新規事業立ち上げに必要な知財の基礎知識
〜産業財産権・著作権の徹底活用〜<第1回>事業準備編
日時:平成25年10月28日
主催:広域関東圏知的財産戦略本部、特許庁
詳細:http://www.jiii.or.jp/semina/index.html

演題:知財塾 in 多摩(全5日間)〜事業に生きる知的財産を目指して〜 
日時:平成25年10月30日、11月6日、13日、20日、27日
主催:東京都中小企業振興公社
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2013/251030tama.html

演題:日本知的財産仲裁センターシンポジウム
「知財の紛争解決は勝訴を目指すだけじゃない!!」
日時:平成25年10月30日
主催:日本知的財産仲裁センター名古屋支部
詳細:http://www.jpaa-tokai.jp/topics/detail_288_0.html

演題:東京都中小企業知的財産シンポジウム
「ものづくり×クリエイティブ 付加価値を生み出す知財戦略」 
日時:平成25年11月19日
主催:東京都中小企業振興公社
詳細:http://www.chizaisympo-tokyo2013.jp/

演題:大阪パテントセミナー (応用編) 第4回
経営に効く!! 知的財産活用術 
〜技術移転で経営課題を解決しよう〜
日時:平成25年12月21日
主催:日本弁理士会近畿支部
詳細:http://www.kjpaa.jp/ipsa/seminarinfo/patentseminar

*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。リンク先のコンテンツの内容・著作権等
に関しては、各リンク先にお問い合わせください。

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5.事務局からの連絡
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●次号は、2013年11月5日頃発行の予定です。
●ご意見、ご要望は事務局までどうぞお寄せください。
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(Legal Affairs on Information Technology Institute:LAIT)
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