RIAAが違法コピー対策の戦略転換、個人ユーザーへの訴訟取り下げ

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 全米レコード協会(RIAA)は12月19日、著作権保護された楽曲の違法ダウンロードを行ったユーザーに対する訴訟キャンペーンを取り下げ、今後はインターネット接続業者(ISP)との連携を強化して違法コピー対策を進めていく方針を表明した。RIAAは悪質なファイル共有ユーザーなどを相手取り、過去5年間に3万件以上の訴訟を起こしてきたが、増え続ける違法ダウンロードに歯止めをかけることはできず、個人ユーザーを相手に強硬手段に出たことで、逆に業界のイメージダウンを指摘する声が出ていた。
 RIAAによると、今後は同協会への協力に同意したISPを通じて楽曲を違法ダウンロードしたユーザーに警告文を送信し、警告を無視して違法行為を繰り返す悪質なユーザーに対しては、ISPがアカウントをはく奪してインターネット接続を遮断する可能性があるという。
 なお、RIAAは訴訟キャンペーンの実施にあたり、これまでMediaSentryに楽曲ファイルを共有しているユーザーの特定を依頼していたが、今回の戦略転換に伴い同社との契約を打ち切ったことを明らかにした。

(IP World, January 6, 2009)

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