欧州初のIPオークション(取引成立は全体の3割)

海外ニュース

15日にドイツのミュンヘンで欧州初となる知的財産の公開オークションが開催された。
しかし、取引が成立したのは出品件数の3割程度にとどまり、落札総額も約50万ユーロと当初の見込みを大きく下回った。
 今回のオークションには合わせて83件の特許とライセンスが出品され、当初は最低入札価格が総額500万ユーロに上るとみられていた。主催者の独IP Auctionsによると、実際に取引が成立したのは特許の4割、ライセンスでは1割以下にとどまり、落札価格が最も高かったのは特殊コーティング技術と忌避剤の特許でそれぞれ5万ユーロだった。
  IP Auctionsの総代理人Manfred Petri氏は取引が低調に終わった背景について、情報開示から入札までの期間が6週間と短く、バイヤーは出品された特許やライセンスについて法律や財務面から十分にチェックすることができなかったためと分析している。
  IP Auctionsは年内に欧州で2回目のオークションを開催する計画。一方、特許競売の草分けで、シカゴに本拠を置くOcean Tomo Auctionsは、6月1日にロンドンで欧州での第1回オークションを開催することになっている。

 (International Herald Tribune, May 20, 2007)

コメントを投稿する




*

※コメントは管理者による承認後に掲載されます。

トラックバック