Amazonが年内に音楽配信(Appleに続きコピー制限なし)

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米オンライン小売り最大手のAmazon.comは16日、年内にデジタル音楽配信サービスを開始すると発表した。英音楽大手EMI Groupなどから提供される数百万の楽曲をコピー防止技術(DRM=デジタル著作権管理)を付けずに販売する。
 EMIはAppleの「iTunes」などにもDRMを付けずに楽曲を提供することで合意しており、DRMなしの音楽配信サービスが広がりを見せ始めている。
  AmazonはEMI以外の提携先、提供する楽曲の数、販売価格などを明らかにしていないが、1万2,000以上のレコードレーベルから楽曲提供を受けるという。ユーザーはダウンロードした楽曲をAppleの「iPod」やMicrosoftの「Zune」など、あらゆるデジタルプレーヤーで再生できる。
 音楽会社は違法コピーを防止するため、ネット配信する音楽にDRMを付けているが、規格が統一されていないため、たとえばiTunesから購入した楽曲はiPod以外のプレーヤーでは再生できず、これがデジタル音楽市場の成長を妨げているとの批判があった。大手音楽会社の中でDRMなしの楽曲提供に同意したのは今のところEMIだけだが、各社ともCDの売り上げが大幅に落ち込んでおり、デジタル配信サービスの収益拡大を図るためコピー制限撤廃に動く可能性がある。

 (Reuters, May 16, 2007)

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