英の音楽著作権保護期間、据え置きの公算、アーティストが意見広告

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7日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に、ポール・マッカートニーやエリック・クラプトンなど4,500人を超えるミュージシャンが署名した著作権保護期間の延長を求める意見広告が掲載された。英国では音楽著作権の保護期間を現行の50年から米国と同じ95年に延長するよう求める動きが活発化していたが、ブラウン財務相は6日に発表した予算編成方針の中で、保護期間の据え置きを勧告した報告書(Gowers Report)を支持する意向を表明。これに抗議して有力アーティストらが中心となり、FT紙に全面広告を掲載した。
現行制度によると、クリフ・リチャード、ビートルズ、ローリングストーンズなどの初期のヒット曲が数年後に相次いで著作権切れを迎える。政府の委託で知財政策に関する報告書をまとめたFT紙の元編集者Andrew Gowers氏は、音楽著作権の保護期間を延長しても恩恵を受けるのは「すでに巨万の富を築いたひと握りのスーパースター」だけで、消費者のコスト負担が増大することになると警告している。

(BBC News, December 7, 2006 他)

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