LAIT NEWS

No.201:バックナンバー

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■LAIT News【Vol.201 2012/8/20号】

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1.LAIT活動報告
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LAITセミナーについてお知らせします。

■■最新の活動報告■■
「クラウド環境における法律問題
−契約と知財侵害の準拠法と裁判管轄権−」は好評のうちに終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

■■9月以降の活動予定■■

*9月の活動はお休みとさせていただきます。

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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。

■■著作権侵害の調査機関HADOPIは「不経済で非効率」、
  仏文化相が予算削減を含む抜本改革を示唆■■
●フランスはインターネット上の著作権侵害対策として、2度目の警告から
1年以内に侵害行為を繰り返した違反者に対し、ネット接続の遮断を含む
制裁を科す「スリーストライク制」を導入しているが、政府内では著作権侵害の
事実関係について調査を行う独立機関「HADOPI」が十分に機能していないと
の声が上がっており、大幅な予算削減などの措置がとられる可能性が
高まっている。
 2009年に導入されたスリーストライク法によると、HADOPIの権利保護委員会は
権利者からの申立てを受けて著作権侵害行為の有無について調査を行い、
違反行為が確認された場合、違反者に法律順守を促す警告書を電子メールで
送付する。最初の警告から6カ月以内に著作権侵害行為が繰り返された場合、
1度目と同じ内容の警告書をメールと郵送で送付する。2度目の警告から1年以内
に再び違反行為が繰り返された場合は違反者に訴追の可能性がある旨を郵送で
通知したうえで、裁判所に提訴する権限を持つ。
 フィリペティ文化・通信相は仏ニュース週刊誌「Le Nouvel Observateur」
とのインタビューで、HADOPIが設立からこれまでに送付したメールと郵送による
警告文はそれぞれ100万件、9万9,000件に上るものの、訴追に至ったケースは
134件にとどまり、このうち裁判所が有罪と認定したケースは1件もないと指摘。
「100万通の電子メールを送信するためだけに年間1,200万ユーロの予算と60人の
専門職員を動員している」のが現状で、「完全に非経済的かつ非効率」と断じ、
HADOPIの運営方法について「大幅な予算削減」を含む抜本的な見直しが急務と
の認識を示した。
 一方、政府は先に、有料テレビ大手キャナル・プリュ(Canal+)のピエール・
レスキュール前社長を「著作権侵害の将来」と名づけた諮問委員会の委員長に
任命し、デジタルメディアの普及に伴うネット上の著作権侵害を防止するための
対策について新たな検討に着手した。レスキュール氏はLe Nouvel Observateur
誌とのインタビューでスリーストライク法に触れ、少なくとも現状ではネット接続を
遮断するといった制裁は実施不可能と指摘。「罰則に主眼を置いたことが
HADOPIの失敗につながった」と語っている。
(The Register, August 6, 2012 他)

■■グーグルが特許検索機能を拡充、先行技術の一括検索が可能に■■
●米グーグルは15日、特許検索機能を拡充し、米特許商標庁(USPTO)に
加えて欧州特許庁(EPO)に登録された特許技術も検索対象とする一方、
個々の特許文書の閲覧ページで関連する先行技術を一括検索できるように
したと発表した。
 グーグルが2006年に立ち上げた特許検索サイト「Google Patents」では、
これまでUSPTOに登録されている特許しか検索できなかったが、グーグルと
EPOが共同で進めてきた特許文書の翻訳機能を統合することで多言語対応を
実現。EPOに登録された特許も検索可能となった。英語以外にフランス語、
ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、スウェーデン語に
対応しており、たとえばフランス語で登録された特許の文書はフランス語と
英語の両方で閲覧することができる。グーグルは段階的に対応言語を増やす
方針を示している。
 一方、個々の特許文書の閲覧ページには新たに「Prior Art Finder
(先行技術ファインダー)」と呼ばれる機能が追加された。特許文書に
含まれる用語やフレーズを入力して専用ボタンをクリックすると、Google
Patentsのほか学術文献検索サービス「Google Scholar」、書籍の全文検索
サービス「Google Books」から当該特許に関連した先行技術を一括検索する
仕組み。特許を出願する際、当該技術の新規性を証明するため先行技術に
関する膨大な情報を集めて検証する必要があるが、グーグルは新機能を
活用することで一連のプロセスが大幅に簡素化されると説明している。
(Out-Law.com, August 15, 2012)

(庵研究員著)

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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
詳細の横のURLをクリックすることで記事全文を示したページにアクセスできます。

■■情報セキュリティ法務関連政府・団体の動向■■

●8月7日、総務省が「スマートフォン プライバシー イニシアティブ
−利用者情報の適正な取扱いとリテラシー向上による新時代イノベーション−」を
公表
詳細:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000087.html

●8月15日、情報処理推進機構が「Adobe Flash Player の脆弱性の修正について
(APSB12-18)(CVE-2012-1535)」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20120815-adobe.html

●8月15日、情報処理推進機構が「Microsoft Office 等の脆弱性の修正について
(MS12-060)(CVE-2012-1856)」を公表
詳細:http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20120815-windows.html

■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■

●8月7日、コンピュータソフトウェア著作権協会が「タレント写真を無断で販売、
男性を送致」を公表
詳細:http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2012/1195.php

●8月9日、ビジネス ソフトウェア アライアンスが『日本政府のIT資産「見える化
なくして最適化なし」〜BSA、政府のITマネジメントに提言〜』を公表
詳細:http://www.bsa.or.jp/press/release/2012/0809.html
(注:PDFファイル有り)

●8月10日、日本音楽著作権協会が『違法音楽配信サイト「第?世界」運営者に
サーバーを提供した事業者との和解について』を公表
詳細:http://www.jasrac.or.jp/release/12/08_2.html

●8月16日、総務省が「情報通信審議会電気通信事業政策部会
ブロードバンド普及促進のための競争政策委員会(第9回)配付資料」を公表
詳細:http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/digitalcontent/02kiban02_03000150.html
(注:PDFファイル有り)

■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■

●8月14日、特許庁が『デザイン事例集第2弾「なるほど、日本の素敵な製品
デザイン戦略と知的財産権の事例集-2」の発行について』を公表
詳細:http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/rireki/what.htm
(注:PDFファイル有り)

●8月17日、特許庁が「産業構造審議会知的財産政策部会
第18回(平成24年6月25日)議事要旨」を更新
詳細:http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/tizai_seisaku_bukai.htm

●8月17日、特許庁が「産業構造審議会知的財産政策部会意匠制度小委員会
第28回(平成24年6月18日)議事要旨」を更新
詳細:http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/t_mark_seido_menu.htm

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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
詳細の横のURLをクリックすることでセミナー詳細情報を示したページにアクセス
できます。

■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■

演題:JCANフェア2012 September
〜モバイルデバイスとセキュリティ〜
日時:平成24年9月3日
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.jipdec.or.jp/project/anshinkan/event/img/paper_20120903.pdf
(注:PDFファイル)

演題:第23回 情報の保護と活用を実現する技術と取り組み
〜家庭情報、多目的ICカード、電子的割符 入門編〜
日時:平成24年9月4日
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.jipdec.or.jp/dupc/forum/faudi/event/faudi_seminar23.html

演題:2012年度 第4回定例研究会
日時:平成24年9月21日
主催:システム監査学会
詳細:http://www.sysaudit.gr.jp/kenkyukai/2012teirei4.pdf
(注:PDFファイル)

演題:第24回 情報の保護と活用を実現する技術の実現と実装
〜家庭情報、多目的ICカード、電子的割符 中級編〜
日時:平成24年10月10日
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.jipdec.or.jp/dupc/forum/faudi/event/faudi_seminar24.html

演題:情報セキュリティEXPO【秋】
日時:平成24年10月24日〜26日
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
詳細:http://www.ist-expo.jp/

■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■

演題:ビジネス on クラウド!
―今、金融機関が求めるハイブリッド・クラウド
日時:平成24年9月4日
主催:アイ・ディ・ジー・ジャパン
詳細:http://www.idg.co.jp/event/ccw/2012/session/#K-1

演題:ソーシャルで企業を強くする
〜 検証!“ソーシャル・ビジネス”実践への道筋 〜
日時:平成24年9月6日
主催:IDGインタラクティブ
詳細:http://www.idg.co.jp/events/ciof/2012sep/

演題:「IP管理とeディスカバリ-実態と対策」
日時:平成24年9月12日
主催:ソフトウェア情報センター
詳細:http://www.softic.or.jp/seminar/120912/index.htm
(注:PDFファイル有り)

演題:「クラウド・著作権・今後の著作(権)ビジネス」
日時:平成24年9月20日
主催:著作権情報センター
詳細:http://www.cric.or.jp/seminar/seminar1209.pdf
(注:PDFファイル)

演題:広がる電子署名の活用分野
日時:平成24年10月26日(名古屋)、
11月9日(横浜)、22日(大阪)、12月7日(東京八重洲)
主催:日本情報経済社会推進協会
詳細:http://www.jipdec.or.jp/dupc/event/shomei/index.html
(注:PDFファイル有り)

■■産業財産権法務関連セミナー情報■■

演題:平成24年度招へい研究者 研究成果報告会の御案内
日時:平成24年8月29日
主催:知的財産研究所
詳細:http://www.iip.or.jp/seminar/120829.html

演題:知財塾 in 城東(全3日間)〜企業経営に貢献する知的財産〜
日時:平成24年9月2日、9日、16日
主催:東京都知的財産総合センター 
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/chizaijyukujyoto.html

演題:「経営的に有効な発明の発掘とその活用を図る支援制度について」
〜あなたのアイデア、活用できてますか?〜
日時:平成24年9月4日
主催:日本弁理士会近畿支部
詳細:http://www.kjpaa.jp/public/pu_02support/pu_02support_index63.html

演題:中部知財フォーラム 2012 in なごや
日時:平成24年9月11日
主催:経済産業省中部経済産業局
詳細:http://www.chunichi-adnet.co.jp/chizai12/

演題:これだけは知っておきたい特許・商標の基礎知識
〜意識付けから始まる知財戦略〜
日時:平成24年9月13日
主催:コンピュータソフトウェア協会
詳細:http://www.csaj.jp/seminar/2012/0913_seminar.html

演題:知的財産権制度説明会2012
日時:平成24年9月から12月末
主催:特許庁/各経済産業局特許室/内閣府沖縄総合事務局特許室
詳細:http://www.jiii.or.jp/h24_jitsumusya/index.html

演題:知財塾 in 多摩 (全3日間) 〜知的財産を事業に活かす!〜
日時:平成24年10月1日、29日、11月12日
主催:東京都知的財産総合センター
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2012/241001chizaijuku.html

演題:「国際シンポジウム 特許を巡る欧州と日本の最新事情
―講演・パネルディスカッション・ドイツ模擬裁判―」
日時:平成24年10月5日
主催:日本国際知的財産保護協会
詳細:http://www.aippi.or.jp/japan/seminar_10030.html

演題:特許アキバ塾(全3回) 〜特許出願をイロハから学ぼう!〜
日時:平成24年10月10日、17日、24日
主催:東京都知的財産総合センター
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2012/241010_17_24akibajuku.html

演題:知財戦略セミナー 〜営業担当者向け〜
日時:平成24年11月7日
主催:東京都知的財産総合センター
詳細:http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/seminar/2012/241107senryaku.html

*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。リンク先のコンテンツの内容・著作権等
に関しては、各リンク先にお問い合わせください。

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5.事務局からの連絡
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●次号は、2012年9月5日頃発行の予定です。
●ご意見、ご要望は事務局までどうぞお寄せください。
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■本メールは、IT企業法務研究所の会員様およびLAIT News登録会員様に
同意をいただいた上でお送りしているものです。
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IT企業法務研究所
(Legal Affairs on Information Technology Institute:LAIT)
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