IT企業法務研究所 創作者の地位に関する研究網

『実演家概論-権利の発展と未来への道-』

公益社団法人日本芸能実演家団体協議会実演家著作隣接権センター(CPRA)編
勁草書房発行(A5、450ページ、定価4,000円+税)

実演家概論-権利の発展と未来への道- 表紙

標記の研究書が「CPRA設立20周年」を記念して勁草書房から発行された。CPRA(クプラ)は公益法人日本芸能実演家団体体協議会の実演家の著作隣接権に関する独立的専門機関である。実演家の権利は50年の歴史をもつが、50年の時間が初めての理論書を産んだ。
芸能文化の山に植えられた「実演家概論」という苗木が大きく育ち、豊かな森が作られることを期待する。
青山学院大学半田正夫名誉教授は同書の帯で、「実演家の権利に関してはじめて本格的に取り組んだ研究書。未開の領域に斧鉞を入れ、今後の研究にあたってパイオニアとしての役目を果たすものとして推薦したい。」と述べている。
内容は次の通りである。

IT企業法務研究所代表研究員 棚野正士

 「CPRA設立20周年に寄せて」(阿部浩二/岡山大学名誉教授、著作権情報センター付属著作権研究所所長)
第1部 実演家と著作隣接権
第1章 「実演家の権利の発展」(斉藤博/新潟大学名誉教授、弁護士)
第2章 「著作隣接権の保護理由と実演における創作的要素」(本山雅弘/国士舘大学法学部教授、マックス・プランク知的財産法及び競争法研究所客員研究員)
第3章 「実演家の権利の国際条約」(ジルケ・フォン・レビンスキー/マックス・プランク知的財産法及び競争法研究所部長ほか(財田寛子訳/著作権情報センター付属著作権研究所元専任研究員))

第2部 実演家と権利をめぐる諸問題
第1章 「実演家にみる身分から契約の流れ」(藤原浩/橋元綜合法律事務所弁護士)
第2章 「判例で考える実演家の権利」(市村直也/金沢工業大学大学院知的創造システム専攻教授、弁護士)
第3章 「実演家のパブリシティ権」(安東奈穂子/九州大学大学院法学研究院専門研究員)
第4章 「より多様な実演を享受できる環境の整備-文化政策の観点から-」(小島立/九州大学大学院法学研究院准教授、マックス・プランク知的財産法及び競争法研究所客員研究員)
第5章 「実演家の権利保護とビークル・セオリー」(山本隆司/インフォテック法律事務所弁護士)

第3部 実演家と権利を巡る諸外国の状況
第1章 「EC法(European Union Law)における実演家の権利」(フランク・ゴッツェン/ルーバン大学及びブリュッセル大学名誉教授ほか(戸波美代訳/専修大学法学部兼任講師))
第2章 「ドイツ実演家契約法における実演家の保護-著作者と実演家の権利の平準化に向けて-」(三浦正広/国士舘大学法学部教授)
第3章 「実演家の権利に係る若干の論点についての考察-フランス法上の議論を導きの糸として-」(駒田泰土/上智大学法学部教授)
第4章 「イギリスにおける実演家の権利」(横山久芳/学習院大学法学部教授)
第5章 「アメリカにおける実演家の法的保護に関する一考察」(安藤和宏/株式会社セプティマ・レイ代表取締役)
第6章 「韓国における実演家の権利と保護-現状と課題-」(張睿暎/東京都市大学メディア情報学部准教授)
第7章 「過去60年間の実演家の権利管理の概要」(ビヨルン・ジュエル=サンバイ/SCAPR前議長(小川明子訳/早稲田大学重点領域研究機構知的財産拠点形成研究所招聘研究員))

第4部 欧文論文
Silke von Lewinski”International Treaties on Performers’ Right”
Frank Gotzen”Performers’Rights under European Union Law”
Bjørn Juell-Sundbye”Overview of Collective Management of Performers’ Rights through 60 years”

コメントを投稿する





*

※コメントは管理者による承認後に掲載されます。

トラックバック