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松島町文化観光交流館こけら落とし

IT企業法務研究所代表研究員 棚野正士

「人間国宝の饗宴 狂言・琉球舞踊」

 1978年以来、35年にわたって町の生涯学習の中心施設として町民に親しまれてきた宮城県の松島町中央公民館が今年2013年松島町文化観光交流館として生まれ変わり、9月29日オープンした。
 9月29日は松島町大橋建男町長の主催でオープニング記念式典が行われ、こけら落としとして「人間国宝の饗宴 狂言・琉球舞踊」が上演された。
 狂言は野村萬の「萩大名」(他に吉住講、野村祐丞)、琉球舞踊は玉城節子(他に山川昭子、城間千恵美、島袋秀乃、宮城裕子)、歌・三線は照喜名朝一(他に仲村逸夫、仲村渠達也)、箏・名嘉ヨシ子、太鼓・比嘉聦の皆さん。
 琉球舞踊は、かぎやで風、花籠、四つ竹、加那ヨーが演じられ、間に照喜名朝一の独唱・述懐節が演奏された。照喜名朝一は松島町への祈りを込めて詩をつくり述懐節(シュックェーブシ)を詠じた。

「天地波風や 静かなり建てた

松島の風水 銀・黄金

四方の神々よ 守りたもれ」

 なお、公演の間に、六華亭遊花司会で野村萬、照喜名朝一、玉城節子三人の人間国宝による座談会も行われた。今回のこけら落としは収容人数590人の文化観光交流館が満杯となった。
 「文化庁平成25年地域発・文化芸術創造発信イニシアチブー文化芸術による「心の復興」事業ー」として行われた今回の「人間国宝の饗宴 狂言・琉球舞踊」は主催・松島町、企画制作・公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協、会長野村萬)、協力・一般社団法人沖縄県芸能関連協議会。
 芸団協では東日本大震災を受け「震災復興に文化芸術を!」との思いから、被災地に芸能を届ける事業を行っている。2012年度は「文化芸術による復興推進に関する協定」を宮古市、釜石市、松島町、女川町、小名浜まちづくり市民会議(いわき市)と締結している。

以上

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