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「文化芸術による復興推進コンソーシアム」設立シンポジウム

文化芸術を復興の力に

IT企業法務研究所代表研究員
棚野正士

「文化芸術による復興推進コンソーシアム」設立シンポジウム“文化芸術を復興の力に”パンフレット

 平成24年3月13日、東京国立博物館平成館大講堂で「文化芸術による復興推進コンソーシアム」設立シンポジウム“文化芸術を復興の力に”がほぼ満席の参加者を得て開催された。
 冒頭でコンソーシアム設立準備事務局から設立報告があり、民謡相馬流れ山・新相馬節が唄原田直之、三味線原田壽恵、尺八米谷和修、お囃子山中明美の皆さんの演奏の後、シンポジウム「文化芸術を復興の力に」が行われた。
 パネリストは赤坂憲雄、大澤隆夫、近藤誠一、紺野美紗子、島田誠、モデレーターは本杉省三、ビデオメッセ―ジ奥山恵美子、司会戸丸彰子の皆さん。
 シンポジウムの中で、近藤誠一文化庁長官は「日常生活の中に文化芸術を」と説き、また、奥山恵美子仙台市長は「仙台は学都、楽都、劇都」として大学、オーケストラ、演劇の力を取り入れて都市づくりを行っていることを話し、紺野美紗子さんは、決まった時期に一夜しか咲かない沖縄西表島のサガリバナに俳優としての思いを託して、参加者に感銘を与えた。サガリバナの花言葉は「幸せが訪れる」で、つながれば、支え合えばきっと幸せがやってくると、俳優紺野美紗子さんは訴えた。
 コンソーシアムは「文化芸術には人々の心に直接働きかけ、生きる力を呼び起こす力があるという確信」のもとに、“明日への希望につなげるために”広く賛同者を求めている。
 なお、コンソーシアムの設立総会は平成24年4月以降に開催される予定である。資料によると「このコンソーシアムは、文化庁はじめ、芸術家、芸術団体、文化施設、助成団体、企業、NPO法人、芸術系大学、文化ボランティアなどが、被災地の復興・再生の状況や被災地の求め等について情報を共有し、それぞれの特性を活かしながら、密接な連携協力のもとに文化芸術活動を展開することによって、被災地の復興に寄与することを目的」としている。
 コンソーシアム呼びかけ人は近藤誠一文化庁長官、戸倉俊一日本音楽著作権協会会長、野村萬日本芸能実演家団体協議会会長、日枝久全国公立文化施設協会会長、福原義春企業メセナ協議会会長、宮田亮平東京藝術大学長、茂木賢三郎日本芸術文化振興会理事長の七名。(写真はコンソーシアムパンフレットから)

以上

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