米デジタル著作権法に新たな例外規定、コピー防止技術の回避を容認

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米著作権局は11月27日、著作物に施されたコピー防止技術の回避を禁止した1998年のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)第1201条の新たな例外規定を発表した。これによると、携帯電話ユーザーが事業者を変更した後も同じ端末を使用するため、他社のネットワークへのアクセスを制限するロック機能を解除することが認められる。また映像研究といった教育目的でDVDなどの断片をコピーすることが可能になる。さらに、セキュリティ研究の専門家が音楽CDのコピー防止技術を回避して脆弱性をテストする行為も合法となる。DMCAの規定をめぐっては、制定当初から学術研究や技術革新などを妨げるといった批判があり、著作権局は3年ごとにアクセス制御の回避を許容すべきケースについて見直しを行っている。今回はこのほか、電子書籍へのアクセスに関する規定など、合わせて6項目の例外規定が新たに設けられた。ただし、iPodなどの携帯プレーヤーで再生したりバックアップの目的でDVDをコピーすることは認められない。

(Associated Press, November 27, 2006)

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