動画投稿サイトYouTube、米ジャーナリストが著作権侵害で提訴

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動画投稿サイトYouTubeが著作権侵害を助長しているとして、ロサンゼルス在住のフリージャーナリストが同サイトを提訴した。YouTube側は著作権侵害行為が発生した際、問題のコンテンツを削除すればプロバイダーは免責されるという
デジタルミレニアム著作権法(DMCA)の規定を根拠に、法的責任を否定している。訴えを起こしたRobert Tur氏によると、1992年のロサンゼルス暴動で撮影したトラック運転手の暴行現場の映像が同氏の許可なくYouTubeに投稿され、すでに数千回視聴されたという。Tur氏はYouTubeが著作権侵害の違法ファイルを放置したまま多額の広告収入を得ているとして、違反行為1件につき15万ドルの損害賠償と、同氏の作品の使用差し止めを求めている。
 YouTube側は声明で、Tur氏から事前に映像の削除を要請された経緯はなく、提訴を受けて直ちに問題のビデオクリップを削除したと説明している。YouTubeをめぐっては、6月にNBCが番組宣伝用のクリップを同サイトで配信する契約を結ぶなど、米テレビ業界では著作権侵害を問題視する一方で提携を模索する動きも出始めている。

(AP, July 19, 2006)

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